新刊によせて

 ミレニアムに始まったこの京扇堂さんの連載も十三年目に入り、それ等をまとめたシリーズの連作も今回で四冊目になる。
 いつもと同様に、書き足りなかった所や後からわかったことなどを加筆し、修正すべき所は修正を加えたが、自分の歳を考えて、これが最後の本かも知れないと思っていろいろ詰め込んだせいか、改めて読み返してみると、いささかマニアックな感がしないでもない。
 二冊目と三冊目の序文を書いて頂いた小山觀翁さんが、歌舞伎や邦楽の入門書は数多くあるが、それは学校でいえば小学校のレベルであって、小学校を卒業した後、その先の上級の学校レベルの本は殆ど無い中で、君の本は貴重だよ、といって下さったのを思い出した。今回の四冊目は確かにあまり一般向きとはいえないが、幕末の一中節三派を書いたものの内、宇治派に関しては今までにないものが書けたと思っているし、また東京都公文書館で荻江節に関する文書を何点か発見したことは荻江節の研究に多少は貢献出来たのではないかと自負している。
 新刊は三月二日に出版の予定である。
 邦楽、殊に古曲愛好家の方々のご批判を俟ちたい。

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